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11月27日(日)児童労働について
2011/11/27(Sun) | お店日記 | page top↑
「ろうきん」イベント日曜日の午後、大阪市内心斎橋筋 の「ろうきんギャラリー」で途上国の児童労働を考える講演会がありました。

会場は若い人たちを中心に立ち見も出るほどの熱気でした。「途上国の少女・女性の労働問題」についてILOの取り組み報告、「バングラデシュの隠された児童労働」についてシャプラニール地域連絡会からの活動紹介、「日本の着物を使ってヨルダン、ラオスで洋裁訓練」をしている京都のリボーン・京都さんの取り組みなどが話されました。

会場の外ではにぎやかな心斎橋筋に面してフェアトレードの商品が販売されました。私はシャプラニールの販売のお手伝いで参加しましたので、他のスタッフといっしょに道行く人たちに声をかけましたが、人通りが多いからといって物は売れないものだということがよくわかりました。でも、会場で講演を聴いて出てきた人たちが、関心を持ってたくさん買ってくださいました。

そんなわけで、私は会場での話はあまり聴けなかったのですが、ILOの方が児童労働の話をされた時に「児童労働は貧困の連鎖を生む」と言われた言葉をぜひ多くの人に知ってほしいと思いました。貧しい人の子どもが学校へ行けないとちゃんとした仕事につけなくてまた自分の子どもを働かせることになる。だから「とにかく子どもを学校へ行かせる」ことが大切なのです。ここで言う「児童労働」とは15歳未満の子どもが学校へ行かないで大人のように働く労働で、家庭での手伝いなどは含みません。そして現在「児童労働」に携わる子どもたちは世界で2億人もいるのです。

世界中で使用されるサッカーボールの70%はパキスタン、インドで作られますが、ボールの縫製に多くの児童が働かされている事実が1990年代半ばから問題視され始めました。フェアなスポーツの世界の裏にアンフェアな労働があってはいけないというわけで、FIFAは1998年のワールドカップ以来児童労働で作られたボールは使わないと宣言しました。この時はベッカムや ジダンもキャンペーンに参加したということです。

ただ、今でもサッカーボールの児童労働はなくなっていません。長時間の無理な姿勢が子どもの体の成長に悪影響を与えたり、暗いところでの縫製が子どもの目を悪くしたりしています。
(写真はフェアトレードサッカーボールASPIROのホームページより http://www.aspiro.jp/index.html )


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