
このふしぎな布はネパリ・バザーロhttp://nbazaro.org/ がネパールの女性たちといっしょに開発し2006年に実用化したミラクルな布なのです。ネパリ・バザーロのカタログから紙布についてご紹介しますと:
ロクタはネパールに自生する沈丁花の一種の灌木です。収穫したロクタを乾かした後水にひたしてやわらかくし、長時間煮てさらに柔らかくした後、木槌でたたいて細かいパルプ状にします。それを使って一枚一枚手作業で紙を漉き天日で干します。
ここまではおそらくロクタ紙を作る工程といっしょだと思います。問題はここからです。漉きあがった紙を細かく切って1本の長いテープ状にし、強く撚りをかけながら紡いでいきます。これが気が遠くなるような大変な作業なのだそうです。そうやってできた紙の糸とシルクあるいはコットンとで織った布が紙布なのです。
紙布は軽いので肩こりのある人にやさしいはずです。また、空気をたくさん含むので、暑い時は涼しく、寒い時は温かいのです。
このチュニックはお客様のご注文で取り寄せましたが、お渡しする前にお願いして1枚写真を撮らせてもらいました。紙布はどうしても値段も張るのでこれまでご注文以外では取り寄せないで来ましたが、この芸術的とも言える織りの表情を見ていると、私も一枚欲しくなりました。(紙布レースチュニック ロクタ70% シルク30% レース:綿100% ボタン:水牛骨 ¥29,400)