
それから忙しくてなかなか読めなかったのですが、先日読み始めたら引き込まれて一気に読んでしまいました。『女たちのビルマ』(藤目ゆき監修・タナッカーの会編、明石書店)。アジア現代女性史シリーズのひとつです。
冠に「軍事政権下を生きる女たちの声」とあります。私たちはビルマが軍事政権になってからミャンマーと呼ばれるようになったことを知っていますが、現軍事政権を認めない人は今もビルマと呼んでいます。
この本には70名近いビルマの女性の声が集められています。政治囚だったり、活動家だったり、文学者だったり、国外へ亡命した人だったり、中には「わんさかいる女のひとり」だったりします。多くが実名を明かさずペンネームで書いています。言論統制下のビルマからこれだけの原稿を持ち出すのは命がけであっただろうと推測します。
軍事政権だけが甘い汁を吸い、一般の人々、中でも少数民族(ビルマは多民族国家)の人々の人権はないにも等しい。経済は破綻し、教育は遅れ、女たちは内戦で夫や息子を失い、生きようにも生きる術がなく、難民となってしかたなく性産業へ身を落とす女性も多い。しかし、一方で希望を持って粘り強く闘っている女性たちもたくさんいるのです。
私はこういう話を読むと、自分がその国に生まれていたら今頃どうだっただろうと想像します。去年S高校の市民講座でビルマ難民の方のお話を聞いた時、日本がビルマの難民の方を30名受け入れるプログラムのことを聴きました。その方たちは今どうしていらっしゃるだろう、と思います。わずか30人です。ビルマ国内だけで変われないなら、国際社会がもっとなんとかするべきではないでしょうか。
フェアトレード団体でも、とくにSVA(シャンティボランティア協会)http://www.sva.or.jp/ などは、ビルマ難民の支援に深くかかわっています。その人たちの作る手工芸品がエスペーロにも置いてあります。