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8月5日(日)~8月7日(火)「みんなでいわき!」ツアーに参加
2012/08/08(Wed) | お店日記 | page top↑

塩屋岬灯台 エスペーロがフェアトレード商品を入れてもらっている国際協力NGO「シャプラニール」のツアーで福島県いわき市を訪ねてきました。今年の2月11日に続いて2度目の訪問です。いわきを忘れない、いわきの人々を忘れない、応援してるよというメッセージを届けに行くことが目的です。 豊間の海は少し波が高かったけど前回同様深い紺碧の色を写していました。むこうに映 画『喜びも悲しみも幾年月』や美空ひばりの『みだれ髪』の舞台になった塩屋埼灯台が美しい姿を見せています。

 
豊間の海で育ち海のすぐそばで木工所を経営する宮大工のSさんが2月と同じ笑顔で私たちを豊間の海迎えてくれました。豊間復興 の中心となって動いている方です。1周忌には海岸線にキャンドルをともして供養をしたと写真を見せてくださいました。近所の50代女性Hさんとも再会できました。以前勤めていた水産加工所が再開不能になったHさんですが「私ね、新しい仕事をみつけたのよ。こんなおばさんだってがんばってるんだから若い人たちもがんばんなさいってね」。津波で夫を亡くした後期高齢者のKさんは「新しい土地をもらうまで5年かかるっていうから私のような高齢者は待っていられないんです。息子といっしょに土地を買って家を建てることにしたけど、仮設で待っている人たちに申し訳なくて・・・」。被災者の人たちの間で、避難、補償、住宅再建などについて微妙な心理的分断が起こっていて、それが人々の大きなストレスとなっていることがわかります。

七夕飾り 8日6、7日はいわき市平の七夕祭りでした。笹竹やくす玉が商店街に上がる賑やかな伝統のお祭りです。私たちも飾り付けを少しお手伝いさせてもらったあと、通りを見て歩きました。この写真のくす玉飾りはいわき市に避難してきている原発すぐそばの町、大熊町の飾りです。本来なら自分たちの町に飾るのですが、それができないので仮設住宅で作っていわきで飾ってもらったということでした。仮設住宅を訪問して大熊町の人々のお話を聴くことができました。ひとりの女性は福島第一原発の中の売店で働いていて地震に遭ったということでした。その時の恐怖、子どもたちと親戚や避難所を転々としたこと、仮設は国からは2年間と言われているけど、2年間では短すぎてとても無理であることなどなど。

最初の夜宿泊したホテル「ハワイアンズ」は映画『フラガール』の舞台になったリゾートホテルでフラガールす。ホテルの支配人さんか ら聴いた3.11の日の話とその後の長い復興の道のりは、涙なくしては聴けない心を打つお話でした。地震直後に従業員全員が心を合わせて1000人近くの客の安全を守ったこと、その時のお客さんが今は第一のサポーターになってくれていること、休業を余儀なくされた期間に他府県の同業のホテルが従業員を受け入れてくれたこと、フラガールズたちが全国をキャラバンして歩いたこと・・・その様子をドキュメントで描いたDVD『がんばっぺフラガール!』と本『フラガール3.11』を買ってきました。そして、お話を聴いたあとで見たフラのステージは感動もひとしおでした。

オリーブ農園 いわき市で震災前から有機農法で野菜を作っているKさんの農園にもおじゃましました。Kさんは日本の農業を大いに憂えています。人間の命にもっとも大切な農業をおろそかにしてきた行政に怒っています。Kさんは話の中で「みなさん、安ければいいんですか?」と何度も声を強めました。あまりに野菜が安く買いたたかれるので、Kさんは3年前から新しい産物に挑戦しています。それはオリーブです。いわきはオリーブ栽培の北限です。「西の小豆島、東のいわき」と言われるようなオリーブを作りたいのだそうです。日本のオリーブオイルは99パーセントが輸入品ですから、いわき産の上質なオリーブオイルができればそれは新しい希望の商品になります。全国の人々にオリーブの木の里親になってもらって実がなったら摘みに来てもらいたい、と熱く語るKさんを私たちは応援したい気持ちでいっぱいになりました。

最後の日は、シャプラニールがいわき駅近くに置いている被災者交流スペース「ぶらっと」を訪問ぶらっとしました。「ぶらっと」には、 大熊、双葉、浪江など避難地区に関する最新情報や、不動産情報、就職情報などが集められており、1日平均40人の人たちが訪れるそうです。情報だけでなく、みなさんのおしゃべりの場、手芸や工作など手を動かす場所にもなっています。仮設住宅であれば集会所もあってまだ交流の機会がありますが、浪江のようにみなさんが借り上げ住宅だと孤立してしまう人が多いのです。この日お会いした浪江の女性は震災後9回も転々としたということでした。

2泊3日のツアーで、私たちはさらに強くいわきを感じ、さらに深くいわきの人々を好きになりました。これからもつながっていきたい、と参加者のだれもが思いました。ところで、震災後に福島のことを歌った「予定~福島に帰ったら」という歌があります。ふるさととはこういうもんだなあと思える歌です。ぜひ聴いてみてください。http://www.youtube.com/watch?v=k-WfqObM8r0
 




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