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11月17日(土)紛争のパレスチナに住む日本人若者たち
2012/11/17(Sat) | お店日記 | page top↑
ガザ市内(ロイター=共同) この写真はロイター=共同からの借用ですが、17日のパレスチナ自治区ガザの様子です。14日に始まったイスラエルの大規模空爆はすでにパレスチナ市民数十名の死者を出しています。17日にはイスラム組織ハマスの首相府が空爆され、地上戦へと拡大する恐れもあるという報道です。

そういう状況のパレスチナに、現在私が知っている2人の若者が滞在しています。1人は5月からパレスチナに留学しているYくん。ラマッラーに住んでいてフェイスブックでリアルな報告を送ってくれています。きょう届いたレポートにはこうありました。

(承諾を得ていないので要約です)
メディアに「テロリスト」と呼ばれるパレスチナ人はアラビア語では「抵抗者」と呼ばれる。パレスチナ人は日々イスラエルの支配に苦しんでいて若者たちは未来を悲観している。こんなひどい状況の中で自分たちの生活を守るために戦う人たちを「テロリスト」と呼べるだろうか。(ここからは原文のまま)こちらに住むまでは、イスラエル/パレスチナ問題に中立な視点から物事を見たいと思っていたが、苦しんでいる友人が沢山いるパレスチナの現状を"中立"と言うのなら、そんなのくそくらえだ。

Yくんのレポートを読みながら私は感動していました。彼は今すごい体験をしている。今まさに紛争当事国にいて毛穴全開でビンビンと現実を感じているのです。これが「現場に身を置く」ということではないでしょうか。書物も先生も教えてくれないことを全身で体験していると思います。

もう1人は朝日新聞記者でエルサレムに駐在している女性のYさんです。Yさんは大阪外国語大学でアラビア語を勉強しましたからYくんの先輩にあたりますし、また私の娘の先輩でもあります。かつて娘たちとカイロに遊びに行ったときにアラビア語が堪能なYさんにカイロの町を案内してもらった思い出があります。その彼女が紛争地の前線で取材をしています。15日の署名記事ではエルサレムになっていましたが、きょうの記事ではガザになっていましたので、どうか気を付けて取材をしてほしいと祈っています。

しばらくパレスチナのニュースから目が離せません。2人ともしっかりと自分の身を守ってほしいと切に祈っています。
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