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7月31日(土)ビルマ難民ミョウさん
2010/07/31(Sat) | お店日記 | page top↑
箕面高校第1回土曜市民講座「難民問題のいま」に参加した。

ビルマ人のミョウ・ミン・スェさん(男性)は、1988年、高校生のときビルマ民主化闘争に参加し、その後、軍や警察の弾圧を逃れるために22歳で来日。日本でも、彼の民主化運動がビルマの国家反逆罪にあたるとして監視され、入国管理局に収容されたこともあるが、2005年、難民として認定された。認定後は、職業訓練学校に通い、IT企業に就職した。2007年、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と関西学院大学との協定による推薦入試で関西学院大学に入学し、現在4回生。将来の夢は母国ビルマと日本の懸け橋になることだという。

難民とは、広義には戦争や天災で国を逃れた人のことも言うが、いわゆる政治的難民と呼ばれる人々は「人種・宗教・国籍・政治的信条などが原因で、自国の政府から迫害を受ける恐れがあるために国外に逃れた者」のことを言う。ミョウさんもそのひとりで、もし自国に帰ったら生命の危険が身に及ぶと考えられる。

ビルマ(ミャンマー)は現在軍事独裁政権である。法案決議には7割以上の賛成が必要だが、3割の国会議員は軍が指名できるしくみになっているため、政権の交代を不可能にしている。現在の政権を認めない人はミャンマーと呼ばずに昔のままのビルマと呼ぶ。

さて、ミョウさんのような難民の受け入れについて、日本は他の諸国と比べてかなしいほどに少ない。ここ28年間のうち、申請8686人に対して認定されたのは538人。アメリカやイギリスは27万人受け入れている。日本は財政支援(世界第2位)はするが、人道的支援はしないというスタンスだ。なぜ日本の受け入れが桁違いに少ないのかを質問したかったが、残念ながら時間が足りなかった。

最後にミョウさんが引用したのは日本国憲法前文。「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」。これほど崇高な憲法の前文に対して日本の現状はあまりにもお寒い。

難民の問題を自分たちに関わる問題として考えていきたい。

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