
二村青年がエスペーロを訪れたのは夏頃のこと。電話もメールもなく突然飛び 込みでやってきたので、最初は「この人本当に協力隊員かなあ」と思ったりもしましたが、協力隊員の身分証明書も提示し(とはいえ、その時それが本物かどうかを私は知らない)また、話しているうちに一生懸命で誠実な人だとわかり、革製品もかわいらしかったのでいくつか置いていってもらいました。「初めてのところに営業に行く時は電話ぐらいしてから行きなさいよ」という助 言も忘れずに伝えました。


彼は赴任先のウガンダで19歳のシングルマザーに革細工を教え商品化しています。針目がとてもきれいなので「この厚さではミシンが通らないんじゃない?」と聞くと一目一目目打ちで穴を開けてそこに糸を通しているのだそうです。何度も根気よく教えてここまできれいにできるようになったとか。本当にていねいな仕事です。

「任期が終わったらどうするの?」と聞くと「日本でプータロウがひとり生まれます」と笑っていましたが、彼がいなくてもこのビジネスが続くようにシングルマザーのナジュマさんにはしっかり技術を伝えてから帰国してほしいですね。そして、二村青年が協力隊員の経験を活かしてどうこれからの仕事をしていくのかも楽しみです。
(sanyu キーホルダー ¥550、コースター ¥750、マウスパッド ¥1500)