
昨日そこから、北芝まちづくり合同会社のもえさんとNPO暮らしづくりネットワークのみほさんがエスペーロを訪ねてくれました。実は彼女たちは今新商品の開発を手がけていて、その商品についてどう思うか、エスペーロに置いてもらえるか、価格設定はどうしたらいいか、などを私に相談したかったそうです。

その商品とは「米ぬかカイロ」です。私は彼女たちから教えてもらうまで知らなかったのですが、実はこれは 昔からの日本人の知恵なのだということがわかりました。
まず「米ぬかカイロ」をご説明いたしましょう。米ぬかと米と塩を炒って袋に入れ、先にひもをつけてあります。これを電子レンジで1分半温め、腰、腹、肩に当てるとなんとも心地よいのです。その名も「ぬっきゅん」。温めてキュンとなるというほどの意味でしょうか?30分ぐらい温かさが持続します。

そしてきょう、私は半日自分で試してみました。エスペーロには電子レンジがないのでそのままです。でも、驚いたことにとても気持ちがよいのです。肩に置くとソフトな指圧をしてもらっているみたいですし、腰に巻くと腰が支えられてしゃんと伸びる感じです。
そうこうしているうちに、かつて看護学校の先生をしておられたMさんが来られました。そして目ざとく「米ぬかカイロ」を見つけて「なんと珍しいものがある」と。70代後半のMさんですが、昔自分のお母さんが作ってくださったものを使っていたそうなのです。日本手ぬぐいを縫ってその中に炒った米ぬかを入れお腹や背中に当てていたそうです。米ぬかには保温力がありますので温かい。あるとき、Mさんが看護学校の先生をしていた時に生徒が老人ホームに実習に行くことになり、そのおみやげに「米ぬかカイロ」を作ったこともあるということでした。日本の伝統的な知恵だったのですね。

ベルト式のカイロの他に四角(16cmx18cm、1500円)のものもあります。温めて腰と椅子との間に置いたり、お腹に置いて温 めたり、これを抱いて寝ても温かいですね。電気などは使わない自然でからだに優しいウォーマーを使ってみませんか?
そうそう、夏には冷凍庫で冷やしてクールベルトとして使えるようですよ。四角い方は赤ちゃんの授乳のときにお母さんの腕と赤ちゃんの頭の間に入れるとひんやりして赤ちゃんが気持ちいいのだそうです。
いずれにしろエスペーロに見本がありますのでどうぞ試してみてくださいね。