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4月29日(水・祝)『アマゾン源流の町でフェアトレード』 Bolivia event
2015/04/30(Thu) | イベント | page top↑
菜摘さん昨日29日、箕面市国際交流協会(MAFGA)のコムカフェは50名を越すお客様でいっぱいになりました。みのおフェアトレードの会楓(ふう)とMAFGAとで開いたイベント『アマゾン源流の町でフェアトレード』です。ボリビアから箕面へ帰省中の河田菜摘さんのお話を聞きました。

アマゾン源流の町というのはボリビアのラパスからセスナ機でさらに40分、ルレナバケという町です。菜摘さんはこの町に住んで12年。今ではふたりの子を持つ母です。お連れ合いのウゴさんは工芸品をつくるアーティストです。

ボリビアの自然のすばらしさもさることながら(あのウユニ塩湖はボリビアです)菜摘さんがなぜルレナバケでフェアトレードをやることになったかのいきさつがとても興味深かったです。

大学を卒業して青年海外協力隊として赴任したボリビアのルレナバケ。ミッションは「村落開発」つまり村おこしでした。言葉を習得し人間関係を広げながらバイクで村々を訪ね歩く日々。そんな中で村の女性がヤシの葉や木の実などでつくる手工芸品に目を止めました。女性たちは手工芸品を作りながらもそれを町へ売りに行くという考えはなかったそうです。これがほんとうに町で売れるのか、どうやって町まで行くのか、夫がそんなことは許してくれない・・・などなど。
ラ・カンビータ
ミッションをやり終えた感がないまま協力隊員としての2年間が終わった菜摘さんは、いったん日本へ帰国するものの納得がいくまで 関わるためにこんどは個人としてルレナバケへ戻りました。それからは村の女性たちと努力を重ね、ルレナバケに「ラ・カンビータ」という手工芸品の店を開き、ビジネスを広げてきました。最初は自信がなかった村の女性たちも自分たちが作ったものが売れると次第にやる気を見せ、男尊女卑の残る村の中で夫たちから少しづつ認めてもらえるようになったということです。こういったストーリーはネパールやバングラデシュの田舎とよく似ています。外出がままならない女性たちが自立するための手工芸品ですね。

お話のあとでは参加者のみなさんが実際に商品を手にしてお気に入りを買い物していかれました。ボリビアの村で女性たちがつくった手工芸品がそのストーリーとともに日本の人々の手に渡る。それがフェアトレードです。

グルーポ・ウヌ グルーポ・ウヌさんによるアンデス音楽のライブもありました。ケーナ、チャランゴ、ギター、サンポーニャ、太鼓など、7名のメンバーが楽器を持ち替えながらアンデスの雰囲気いっぱいのフォルクローレを演奏してくださいました。会場はファミリーあり、ペルーのご夫婦あり、フォルクローレ大好きの人あり、ボリビアファンありで、多くの方々が楽しんでくださいました。



きょうはちょうどエスペーロ開店5周年の日でもありました。こうやってにぎやかに記念すべきイベントができたことを嬉しく思いました。ここまで応援し支えてくださったみなさまに心よりお礼を申し上げます。
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